出版社・レーベルの紹介文

子どもたちが、自分たちの地域の生活のなかで、生活を通してまた新たに豊かな生活を築き、自らの人格を発達させていく。そのような保育とは何かを問う。

目次

序章:子どもの基本的人権
■はじめに
■具体的個別的権利について
■「愛される権利」
■「家族をもつ権利」
■「遊ぶ権利」
■「労働に恵まれる権利」
■諸々の「権利」は相互に関連して
■「遊び」と「労働」とのかかわり

1章:子どもの発達と遊び・労働の教育
■子どもの発達と遊び(機能遊び/対象遊び/つもり遊び・みたて遊びから虚構遊びへ/役割遊び/構成遊び/ルールのある遊び)
■伝え合う力・共感する力の発達と遊び(「ほほえみ」の誕生/循環活動と喃語の誕生/いたずら遊びの誕生/対象遊びの誕生/つもり遊び・みたて遊びの誕生)
■遊びから労働へ
■幼児教育における労働の位置づけ

2章:子どもの造形活動と遊び・労働の教育
■造形活動の母体は労働である
■石ころを自転車にみたてて
■兎の餌箱づくり
■畑づくり
■おもちゃづくり

3章:保育のほねぐみを明らかにするために
■生活現実に根ざした保育(生活の構造と保育の構造/子どもの生活現実に学ぶ/矛盾のなかに発達課題をとらえて)
■保育の構造(当園の教育方針/保育の構造)
■子どもの能力と学習(感情・意欲に支えられて/遊びと学習のかかわり/当番活動と遊び)
■保育計画と実践をつなぐもの

4章:実践報告―畑づくりと造形活動
■キュウリづくり/熊沢依子
■稲づくり/金丸久子
■落花生の収穫/浅川美枝

5章:畑づくりの実際
■畑づくりは土づくりから(泥遊びからの発展に留意して/水遊びから泥遊びへ/堆肥づくり/いよいよ土づくりへ)
■畑づくりの興味・関心は畑とのかかわりのなかでこそ(契機は話し合いから/地域の人々に学びながら/畑の土づくりから緑どりへ)
■野菜づくりと造形活動―年間指導計画実例/木都老誠一